【2025年(令和7年)】年に2回ある”お彼岸“って何?

3月の春分の日と、9月の秋分の日『お彼岸』といい、お墓参りに行く習慣がありますよね。いずれも国民の祝日です。

「なんで、お墓参りに行くのか?」って疑問に思ったことありませんか?

さっそく、調べてみました。

色々な宗派があるので、様々な見解がありましたがよく言われている事をまとめました。

彼岸

春分の日と秋分の日は太陽が真東から上がって、真西に沈み、昼と夜の長さが同じになります。

この日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」といいます。

この期間に仏様の供養をする事で「極楽浄土へ行くことが出来る」と考えられています。

昔、”この世”は、「煩悩と迷いの世界である」と考えられており、極楽浄土=苦しみのない安楽な理想の世界。に行くことを人々は強く願われていたと思います。

※煩悩とは、心身にまといつき心をかきみだす、一切の妄念・欲望。

諸説ありますが、除夜の鐘も「煩悩を祓うためにつく」といわれていますね。

なので、

お彼岸に、お墓参りをする。

(ということですね。)

現代では、”この世””あの世”への考え方も随分と変わってきて、お彼岸や墓参りの意味も変わってきました。

今年(2025年・令和7年3月)の春分の日

今年(2025年)の春分の日は3月20日(木・祝)なので、春のお彼岸は3月17日(月)から3月23日(日)までの7日間です。

3月17日(月) 彼岸入り

3月20日(木・祝) 中日(春分の日)

3月23日(日) 彼岸明け

今年(2025年・令和7年9月)の秋分の日

今年(2025年)の秋分の日は9月23日(火・祝)なので、秋のお彼岸は9月20日(火)から9月26日(月)までの7日間です。

9月20日(土) 彼岸入り

9月23日(火・祝) 中日(秋分の日)

9月26日(金) 彼岸明け

仏様の境涯に到るための6つの修行

さらに調べていくと、

極楽浄土へ行くために供養する。という、他力本願ですが、自力の教えもありました!

それが、

この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための6つの修行『六波羅蜜(ろくはらみつ)』です。
※波羅蜜とは、彼岸(悟りの世界)に到ること。

煩悩と迷いの世界である『此岸(しがん)』(この世)にいる者が、

↓↓

『六波羅蜜(ろくはらみつ)』の修行をする事で

↓↓

悟りの世界である『彼岸(ひがん)』(あの世)の境地へ到達することが出来るという。

彼岸=極楽浄土=悟りの世界を、生かされたままでも目指すことができる!

自力的ですね!これはすごいことです!

『六波羅蜜(ろくはらみつ)』の修行を日ごろから行っていこう!という、教えです。

お墓参りは供養の他に自分を見つめ直す時間になります。半年に1回のお彼岸に、日々の修業(行い)がどこまで進んでいるか振り返りの時間にするとよいですね。

前半のまとめ

さて、ここまでを簡単にまとめると、お彼岸は極楽浄土へ行くために、仏様・ご先祖を供養する。=お墓参りをする。

さらに、日頃から『六波羅蜜(ろくはらみつ)』の修行をする事でも極楽浄土へ行くことができる。
※極楽浄土=苦しみのない安楽な理想の世界。

でした。

苦しみを解決して幸せになること

さて、ここから後半です。

仏教の目的は、自然現象の解明ではなく、苦しみを解決して幸せになることです。

原因と結果は直結しているわけですね。

苦しみには原因があるから、その原因を解決にして幸せになりましょう。

そのためにお釈迦さまが、ありとあらゆる善を6つにまとめて、教えられた。それが六波羅蜜。

(だんだん、わかってきましたね。)

波羅蜜の六をさらに詳しくみていきましょう。

六波羅蜜

六波羅蜜の中で1番最初にあげられる重要な行いは
布施 (ふせ)です。
布施は相手に与えること。
“幸福は分け与えても決して減らない”という教えです。

ロウソクの火をイメージしてください。
火のついていないロウソクに火を与えても自分の火が減ることはありません。
たくさん与えれば、周囲は明るくなりますね。

六波羅蜜の2番目は、持戒 (じかい)
「宣言してそれを守る」ということです。
言っていることとやっていることを一致させることで信頼も蓄積されていきます。

六波羅蜜の3番目は忍辱(にんにく)
忍耐です!
感情にまかせず、忍耐すれば心の方向転換をすることができます。
これは、、、
習得まで時間がかかりそうですね。

六波羅蜜の4番目は精進 (しょうじん)
すなわち、努力です。
1.与えること、
2.言行一致すること、
3.感情的にならず耐えること、
それらを人生の目的に向かって努力を続けていくことですね。

六波羅蜜の5番目は、禅定 (ぜんじょう)。心を落ち着かせる、定める。
「禅」は座禅が分かりやすいですね。
最近では、マインドフルネスという言葉もよく耳にします。
心を落ち着かせて、自分自身を見つめる。
自分自身を見つめることで、自分が整っていく。気持ちが定まっていくことが出来ます。

六波羅蜜の最後6番目は、智慧 (ちえ)
これまでの5つを磨き、人格を高める。という、教えです。

6つすべてが実践すべき重要な項目ですね!

最初に述べたように
彼岸=極楽浄土=悟りの世界は、生かされたままでも目指すことができる!
それを波羅蜜という。
波羅蜜の修業は6つあって、日ごろからその修行を行っていこう!

でしたね。

よって、六波羅蜜の修行とは、6つ善を磨き人格を高めていくこと。
高めることで、生きたままでも悟りの世界を作ることができる。

(と、解釈しました。)

六波羅蜜は経営哲学と同じ

京セラやKDDIを創業したり、
日本航空をV字回復させた経営者の稲盛和夫氏も、六波羅蜜が経営哲学と同じだと仰られています。

”お釈迦さまの説かれた『六波羅蜜』という修行の方法についてもみなさんに説きました。
それはまさに、私がいつも話をしてきた、「こういう経営哲学をもたなければなりません」ということと同じなのです。”
(稲盛和夫『どう生きるか なぜ生きるか』)

”(六波羅蜜は)普通の人間が生きるための知恵として、ぜひ取り入れるべきだと私は信じます。”
(稲盛和夫『稲盛和夫の哲学』)

まとめ

他人に親切にし、言行一致させる。感情的にならず、心をしずめて継続的に努力していく。すると心が磨かれて、人格が高まり、輝く人になる。周りの人から尊敬され、人間関係もスムーズになる。

極楽浄土=苦しみのない安楽な理想の世界。生かされたままでも目指せる世界。この世界を目指していきたいですね!

お彼岸は3月と9月にあります。
年に2回。
ちょうど、半年に1回です。

お墓参りで墓石に手を合わせながらご先祖の供養と
今、取り組んでいる6つの修業がどれだけ習得できているか自分を振り返る時間にしたいですね。

光蔵ピカゾーでは、お彼岸の墓参り代行のご依頼をお受けしております。「お問合せフォーム」にもしくは、LINE@から、お気軽にお問合せくださいませ。

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